ハ~イ、僕、ドロンパ。
さて、僕のお父さんの病院・旗谷動物病院は、建物は古いし、震災で傾いたまま。多分垂水で、いや、神戸で一番粗末な建物なんだ。もちろん掃除はきちんとして、臭いもないし、清潔だよ。でも余り狭いので、実はお父さん、今年病院の移転を考えたんだ。何度も候補の場所を見に行ったりして随分迷ったみたい。でも、お父さんはキッパリ移転は止めたんだ。
そう、お父さんは診療している時が一番幸せなんだって。自分が診ている患犬・患猫達が、夜中に悪くなった時も疲れた身体をおして診てるんだよ。そんな夜が何日も続くと、もう若くはないお父さんの身体を、お母さんはいつも心配してる。「自分の病院の患犬や患猫はしっかり守る」といつも言ってるお父さん。困るのは、他の先生にかかっている人達が夜中の救急病院代わりに電話してくること。これは本当に困る。かかっているそれぞれの先生が責任を持って診てくれないと、お父さん疲れて死んじゃうよ~~。
さて、この9月21日、お父さんは兵庫県知事さんから感謝状をもらったんだ。震災の時、沢山の動物を助けたり、その一番大変な時に獣医師会の会長をしていたことや、その後も兵庫県の動物に関係するいろいろな委員をしており、その功労に対してらしいよ。震災の後、獣医師会の会員の安否を確かめ、動物達を助けるために、すぐからお父さんはバイクに乗って飛んで行ってしまった。メチャメチャの家の中を見て途方にくれながら、「私がたった一人で片付けた」と、お母さんは少し恨み節。
今回は思いっきり僕のお父さん自慢になったけど、ついでにもう一つ。僕がすごく感心してることがあるんだ。それはね、開院して38年になるお父さんの病院には、親・子・孫まで、3代続いてずっとかかっている人が沢山いる…という事。当然、動物達は3代の間に何頭も飼われ、亡くなっていったはず。でも続いてお父さんの病院に来てくれるのは、それだけお父さんが深く信頼されているからだと思うんだ。
たくさん読んでくれて、ありがとう。また僕、色んなお話しするから、これからも続けて読んでね~!バイバイ! |
一覧に戻る |