[2014/09/05] 感 染 症 速 報

デング熱は犬や猫にも感染するか?どんな症状が出るのか?

日本でのデング熱の感染は69年ぶりだそうですが、代々木公園周辺で人への感染が大問題になっていますが、犬や猫にも人と同じようにこのデング熱は感染するのか大変心配されるところですが、概要を簡単に説明しておきます。

1.犬や猫にもデング熱は感染します。ただし感染の確立は非常に低いそうです。

2.デング熱は四類感染症に分類されている。

3.四類感染症とは、犬や猫等動物を介して人間に感染する感染症の事を言います。

4.犬や猫はデング熱に感染しても全く症状は現れません。

5.インドネシアで、デング熱に感染した犬に咬まれ、感染が拡大したという報告がある が定かではありません。

6.治療方法は人と同様ありません。

7.予防は蚊に咬まれないようにするしか方法はありません。

8.発症しないため、知らないうちに犬や猫がウイルス保持者になっている可能性はありますが、今のところ犬や猫を刺した蚊が人を刺して感染したという報告はないようです。

9.デング熱に関しては、犬や猫は感染の確立も低いし発症もしないことから、人間ほど心配しなくても良いようです。

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[2011/03/22] 狂犬病のお話し

 今年も、4月1日から6月末日まで狂犬病の予防注射月間が始まります。終生1回の登録と、1年1回の予防注射を受けることは、犬の飼主として最低限守らなければならない義務です。

無登録、無注射は20万円以下の罰則を受けることがあります。

 

狂犬病は犬だけの病気か?

狂犬病は犬だけが罹る病気でなく、人を含めた全ての哺乳動物が罹る非常に恐ろしい伝染病で、感染し発症したら人も動物も治療方法が無く、ほぼ100%死亡する病気で、WHO(世界保健機関)によると届け出られただけでも、全世界で毎年5万人以上の人が死亡し、この何倍もの動物が死亡しています。

 

病原体は                                

現在Genotypu-1~Genotypu-7までの、7つの遺伝子型に分類されていま

す。

 

発生状況は

下の世界地図の、オレンジ色は狂犬病発生国、青色は長い間狂犬病の発生の無い国、ピンク色は発生があるのか無いのか全く報告の無い国です。

 

03

 

 

長い間狂犬病の発生の無い国を「狂犬病清浄国」と言うが、日本、イギリス、二ユージーランド、シンガポール、フィジー、台湾、キプロス、アイスランド、アイルランド、ノルウエー、スエ―デン、米国(グアム、ハワイのみ)

のたった12ケ国だけです。

 

2007年11月現在 世界での狂犬病発生状況

 

日本での発生状況は

日本での狂犬病の発生は、1920年代は年間3,500件位の発生があり、

 多くの人や動物が死亡していましたが、1950年に狂犬病予防法が制定さ

 れ、犬の登録とワクチン接種が義務化され、1956年に6頭の発性があっ

たのを最後に、今日までの55年間自然発生例はありません。ただし197

0年にネパールで一人、2006年にフィリピンで二人の人が犬に咬まれ、

そのまま帰国し発症、いずれも亡くなっています。このように一度発症した

ら治療法が無く、ほぼ全ての人も動物も死亡するという非常に恐ろしい伝染

病です。

 

今後日本での発生はあるのか

世界がここまでグローバル化された現在、世界各地からの人の出入り、毎日

輸入される膨大な大型荷物やコンテナ荷物、その中に狂犬病に感染した小型哺乳動物や鳥類が紛れ込んで、上陸してしまうことが十分考えられます。更に狂犬病流行国であるロシアとの交易が盛んな北海道では、不法上陸した犬の存在が確認されています。こうした事を考えると、いつ何時、日本国内で狂犬病の発生があっても何ら不思議ではありません。特に近年日本では長い間狂犬病の発生がないことからか、飼い犬の予防注射接種率が低下しており、ひとたび国内に狂犬病ウイルスが持ち込まれたら、大変なことになるのではと危惧されています。

 

発生の予防は

 現在狂犬病発生国では、犬に咬まれた人や動物が発症する例がほとんどであ

ることから、まず全ての飼い犬が予防注射を受け、野良犬を含めた全ての犬の狂犬病予防注射接種率が70%以上になれば、大流行を抑えることができると言われています。

狂犬病予防注射は決して犬のためだけでなく、人間や実に多くの動物の命を

守るための予防注射です。他人に迷惑や心配をかけないためにも、皆さんが

飼われている犬に狂犬病予防注射を受けさせることが、最大の発生予防にな

ります。

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[2010/08/26] 気をつけよう「熱中症」

暑い夏のシーズン。毎年この時期になると必ずと言っていいほど、救急で運び込まれる病気の一つに熱中症が上げられます。

この熱中症は、主に夏場に多発し、そのほとんどが飼い主のほんのちょっとした不注意や油断により、かけがえのない家族の一員である動物たちを、突然死に追いやる非常に恐ろしい病気です。しかし、飼い主が日頃から十分注意しておれば、まず罹ることのない病気でもあります。特に太っている犬や、短頭種、足の短い犬、幼犬、老犬などは注意が必要です。

 

原因は、高温で換気の悪い所に閉じ込めた時など

1.カンカン照りの日中、自動車の中に犬を置いたまま窓を閉め切った状態で、クーラーもつけずに離れた時。

2.家の窓を閉め切ったまま長時間留守にした時。

3.炎天下日陰のない所に、飲み水も与えず犬を繋ぎっぱなしにした時。

4.日中太陽がカンカン照りの中、アスファルトやセメントの上を長時間散歩させた時。

 

症状は

1.体温が急激に上昇し(41度~43度位までになる)

2.人に比べ汗腺の発達が悪く汗をかくことのできない犬は、何とか体温を下げようと必死に喘ぐ。

3.だんだん呼吸が速く荒くなる。

4.息切れ(パンティング)を起こす。

5.次第に呼吸ができなくなりついにはショック状態に陥り死に至る。

 

予防方法は

1.車から離れる時は必ず犬も一緒に連れ出すこと。

2.どうしても連れて行くことができない時はクーラーをつけておくこと。

3.長時間家を留守にする時はクーラーを軽くつけておくか、天窓を開け扇風機を回しっぱなしにして換気を行うこと。

4.屋外で飼っておられる方は、犬を繋ぎっぱなしにしないで自由に移動できるようにすること。

5.どうしても繋いで飼わなければならない時は、風通しの良い所に日陰を作り、飲み水は十分用意し何時でも飲める状態にしておくこと。

6.散歩をする時間帯は、日中は極力避け早朝とか日が落ちて地面が冷たくなってからにすること。

 

万一熱中症になってしまった。飼い主にできることは

1.一刻も早く水の中に体を漬けるか、ホース等で全身に水をかけ体温を下げる。

2.氷水に漬けたバスタオル等で体を包んで、一刻も早く動物病院に連れて行き、適切な処置を受ける。

意識が朦朧としている、意識がない、呼びかけても反応がないか反応が弱い、こんな時はもちろんですが、軽く見えても、後から症状が悪化することが多いので注意が必要です。症状が落ち着いたら、できるだけ早く病院へ行かれることをお勧めします。特に体温が41度を超えるような場合は、血管内に血栓(血の固まり)ができる播種性血管内凝固症候群(DIC)に陥り、救命率が大きく下がります。

 

貴方の適切な判断と処置が大切な愛犬の命を救います。

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[2010/08/10] 猫のユリ中毒

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概要

1、猫にとってユリは、不可逆的な腎臓の尿細管損傷及び壊死を引き起こし致命的な中毒を起こす。

 

2、ユリの中でもテッポウユリ、オニユリ、コオニユリ、鹿の子百合、キスゲの5種類は猛毒であり、この他カサブランカ、イースターリリーも中毒を起こす。

 

3、ユリの葉、茎、花弁を噛んだり、食べたり、花粉を舐めたり、ユリを入れた花瓶の水を飲んでも同様な中毒を起こす。

 

4、摂取量にもよるが、治療になかなか反応せず一週間前後で死亡する。

 

5、食べたり、飲んだ直後であれば、直ちに嘔吐させるか胃洗浄を行うことにより救命できることもある。

 

6、猫にとって中毒を引き起こす危険植物は、700種類以上あると言われていることから、室内に観葉植物等を置く場合十分な注意が必要である。

 

 

 

動物の玉ネギ中毒については比較的多くの人に知られていますが、猫のユリ中毒についてはあまり知られていません。

 

猫は新しいものには何にでも興味を示す動物で、花を飾ったり新しく物を置いたりすると、必ず舐めてみたり噛んでみたりします。こうしたことが思わぬ事故につながります。

 

私が最近経験した例で、飼っている猫がいつもと違い何かおかしいのと、2回嘔吐したとのことで来院、いろいろ検査しても原因が全くわからず、ひとまず嘔吐を止める処置を行い、次の日にもう一度診察することで帰宅、翌日血液検査の結果を見てビックリ、腎臓がほとんど動いていない状態で、昨日の朝まで何の異常もなく元気そのものであったのが、一晩のうちに突然尿毒症状態に陥っているのです。

 

まず考えられるのは腎毒性の何かを食べたことによる中毒が強く示唆されます。思い当たることがないかいろいろ聞きますが、何も考えられないとのこと。

 

ひとまず入院させ点滴を開始、飼い主さんに家に帰って何か普段と違うことが ないかを調べるようお願いする。間もなく飼い主さんから電話が入り、なにも思い当たることはないが、ただ変ったことと言えば、一昨日親戚で法事があり、ユリの花を持ち帰り飾っているとのこと。原因はそれだ、すぐ花弁や葉っぱに猫が噛んだ跡がないか調べてもらうと、やはり葉っぱのあちこちに噛んだと思われる歯型痕や花弁の一部がなくなっているとのことで、胃洗浄するには時間が経ち過ぎています。後は透析しか方法はありません。すぐ大学病院に緊急入院を依頼、直ちに点滴をしながら大阪府立大学付属獣医臨床センターに搬送、様々な治療が試みられたが5日後(ユリを食べてから8日後)治療の甲斐なく天国へ旅立ってしまいました。

 

後日病理検査結果で急性腎障害(acute renal injury)と診断され、尿細管に壊死、剥離、変性が見られ、急性の尿細管損傷・壊死と脾臓、肺に溶血性の変化及び心筋には出血が認められ、死因は明らかに中毒性(溶血、腎毒性)疾患であるとの報告が届きました。

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